夏は、夏祭り、花火大会、地域の縁日など、楽しいイベントが盛りだくさんです。
お祭りに出かけるなら、やっぱり家族で浴衣を着たくなりますよね。
最近は、一人でも簡単に着付けができる作り帯なども増え、誰でも浴衣を着やすくなりました。
子ども用の浴衣もバリエーションがたくさんあり、家族みんなで浴衣を着るなんて素敵ですよね。
でも、せっかく浴衣でおめかしをしても、履物はどうしたらいいの?と感じたことはありませんか?特に、子どもに何を履かせればいいの?と悩む方も多いのではないでしょうか。
慣れない下駄で足が痛くなってしまったり、普段使いのサンダルやスニーカーでは少し、ちぐはぐな印象になってしまったり…。
そんなあなたに必見の、浴衣にぴったりの履物をご紹介します。
お子様にこそ、痛くなりにくい「草履」を
一般的に、着物はフォーマル、浴衣はカジュアルな和装です。
そのため、浴衣には庶民が履く「下駄」を合わせるのが一般的とされてきました。
「草履」は、着物を着る時に履くフォーマルな和の履物とされてきましたが、
足が痛くなりにくい「草履」を浴衣に合わせることをオススメします。
「下駄」は木製で歯がある履物なので歩くのも慣れが必要ですが、「草履」は底がフラットなのでビーチサンダルのような感覚ですから歩き慣れるのも早いと思います。
お子様の場合は特に、足が痛くなりにくい「草履」をオススメします。
かかとの低い「草履」を選ぶ
「草履」は高さがあるほど正装用とされるため、浴衣に「草履」を合わせる場合、高さ(かかと)が低いものを選ぶことがポイントです。
三枚芯と呼ばれるかかとが高いものや、真っ白な色のものは避けましょう。サンダルのようにかわいいデザインで高さのない「草履」もたくさんあります。
ムレにくさ、歩きやすさを重視するなら“い草“を使った畳地のタイプのものもオススメです。
最近は子ども用の草履も増え、鼻緒もキャラクターをあしらったものなど可愛いデザインがたくさんあるので、ぜひ探してみてください。
普段から、子どもに「ぞうり育」を!
土踏まずが未成形のままにならない、外反母趾を予防、血液の循環をよくする、姿勢をよくする……。
このように、子どもが「草履」を履くことの効果は広く知られており、『ぞうり育』と呼ばれています。最近では幼稚園や保育園でも草履を履かせる施設も増えています。
普段から、子どもに「草履」を履かせて、健康的な暮らしを育むのも良いかもしれません。
そもそも、浴衣の足元はなぜ「下駄」なの?
昔から、浴衣を着るときは「下駄」を履くものと、多くの人が思っているのはなぜでしょう?
そもそも浴衣は、寝間着や湯上がりに着る肌着のようなもので、浴衣で外出するということはありませんでした。江戸時代には、夕方以降に近所の花火大会や夏祭りに浴衣で出かけるという風潮が定着し、現代のお祭りには浴衣という定番スタイルにつながりました。
また、「下駄」は庶民の気軽な履物で、「草履」は高級品でした。そのため、気軽に着られる浴衣には「下駄」を合わせるのが一般的になったのです。たしかに、浴衣姿に「下駄」のカランコロンとした音を聞くと、風情を感じますよね。
下駄は足が痛くなってしまう
ただ、慣れない下駄を長い時間履いていると、足が痛くなってしまうケースも多く見られます。
それでは、せっかくのお祭りや花火を楽しむどころではなくなってしまいますね。
浴衣を着ても足が痛くなるのがイヤだからと下駄は履きたくないから、履きなれたサンダルや普通の洋靴にしてしまうという人も見かけます。せっかく浴衣を着るなら、足元まで和の履物でそろえたたいものです。
草履の『鼻緒ずれ』は、痛くなる前に対策を!
歩きやすい「草履」と出会えても、鼻緒の部分で擦れてしまう『鼻緒ずれ』で足が痛くなる人も多くいます。
「草履」の鼻緒ずれ対策としては、履く前に鼻緒を丁寧に揉んで柔らかくする、テーピングをしてみるなど、対策は色々あります。けれども、こうした対策は手間がかかって大変ですよね。テーピングの場合、途中で剥がれてしまうケースもあります。。
浴衣に草履と足袋をコーディネイトして鼻緒ずれ防止
「鼻緒ずれ」対策としておすすめなのが、『思い切って足袋を履いてしまう』という方法です。足袋を履くことで鼻緒が擦れて痛くなるということを防ぐことができます。テープのように剥がれる心配もありません。
ただ、一般的な真っ白な足袋を浴衣に合わせると、日本舞踊のお稽古に行くような装いになってしまいます。最近の足袋は色も柄も豊富で、レース素材などかわいい足袋もたくさんあります。浴衣の色や柄に合わせて、コーディネートを楽しんでみましょう。
最近では『足袋ソックス』といった足袋の形の靴下もあります。冷房対策にもなるので、浴衣に足袋を履くのは現代女性の健康対策にもなります。
まとめ:「草履」こそ、夏を満喫する必須アイテム!
子どもに浴衣を着せて、家族で夏のイベントに出かけるなら、サンダルなど普段履き慣れているものを合わせがちです。でもせっかくなら、和の装いで足元までコーディネートすることをオススメします。
中でも、足が痛くなりにくい「草履」こそが、ママもパパもお子様も無理なく楽しめる夏の必須アイテムと言えます。この夏は、花火大会やお祭りには、浴衣に「草履」を合わせて満喫しませんか。